http://twitter.com/Guamman8
NSFW 18歳未満は閲覧を避けて下さい。本ブログ内の文章の著作権は、全て作者「蝦蟇」に帰属します。作者名「蝦蟇」及びこのブログへのリンクを併せて明示する共有の他は、このブログ内の文章の一切の転載を禁じます。 

初めての方へ

はじめまして。作者「蝦蟇」(がま)です。

このブログのオススメの読み方は以下の通りです。

1. #蝦蟇_小説まとめ から、又は下のリンクから、ご自分のお好きな順で完成作品(又は準完成作品)をお楽しみ下さい。作品紹介はつけませんので、どういう作品かは読み始めてみないとわかりません。ちなみに、タイトルにアルファベットが付いているのが完成作品で、それに枝番がついているのが準完成作品です。

完成作品A / 完成作品B / 完成作品C / 完成作品D / 完成作品E / 完成作品F / 完成作品G / 完成作品H / 完成作品I / 完成作品J / 完成作品K / 完成作品L / 完成作品M / 完成作品N / 完成作品O


人気作品は以下の通り(2020/03時点)。


 👑1位👑 完成作品A 154ポイント

 🏰2位🏰 完成作品G のべ55ポイント

 🛡3位🛡 完成作品C 39ポイント

 💎4位💎 完成作品J 37ポイント

 💰5位💰 完成作品D のべ36ポイント


2. 完成作品(又は準完成作品)については、関連ブログ「蝦蟇@大蛇」(https://guamman0.tumblr.com/)に自作解説を載せています。創作のきっかけ等、作品のメタ情報にご興味ある方は、こちらもフォローして頂けると嬉しいです。


3. 現在の連載は以下の通り。

858687888990 → 91 → 92 → 93 → 94 → 95 

一番新しいアルファベットタイトルの作品よりもさらに新しい日付で、タイトルに数字が書いてあるのが書きかけの作品です。以下の<例>をご参照下さい。数字タイトルの作品は、今読んで悶々として頂いても構いませんし、しばらくガマンして後でまとまったもの(アルファベットタイトルになったもの)をお楽しみ頂いても構いません。

<例>ページの上から投稿が、7,6,A,5,4,3,2,1とある場合、完成作品はA、書きかけが6と7になります。Aよりも下の1~5は完成作品Aの断片なので、読んで頂かなくて構いません。


4. お楽しみ後、もしお気に入りであれば「スキ!」を、もっとお気に入りならリブログを頂けると、作者の今後の励みになります。それでは、あなたに週末のお楽しみを。


5. sindbadbookmarksさんと相互リンクさせて貰っています。こちらもぜひご覧ください。サイト移転の場合には、リンク先の「アート芸術」カテゴリ>小説の「蝦蟇」のコメント欄からお知らせする予定です。

110

着古したダッフルコートとボストンバッグを寮の床に

「ドスン!」

勢いよく落とした、春の新人たち。

「ヤーっっしゃっっっっすっっっっっっ!!!」

まだキッツイ詰襟に身を包んだ精鋭、総勢20名が左から右へ一列に。

名門校に入学直前。桜散る季節の名物、新人春合宿の始まりだ。

ケータイ?スマホ?何たらパッド?そんな文明の利器は即没収。

寮の門限、8時が過ぎると、彼ら20名には思いもよらぬ、男の曲がり角が待っている。




まず、徹底して抱かれる。

抱かれる。

狭い共同浴場で不安と緊張の汗を流し、湯煙の中、真新しく光る白い肌、茶色い肌、黄色い肌、黒い肌。

ある者は長旅で疲れ、ある者は緊張で張り詰めた、ベッドへつるんと横たわるその20名の素肌の上に、闇に乗じて上級生たちが順番にのしかかり、思いの丈をぶっ放す。

抱かれる。

唸り声を唇で塞ぐ。

暴れるのを腕ずくで。

固まるのは膂力と胆力で。

眠り込んだ輩にはまず平手をお見舞いだ。

最初に犯(や)られたのが誰か分からぬほど、挨拶もほどほどにカラダが解(ほど)かれ、チンポが交わり、ケツが奥までずっぷり割られる。

血を吹き、尿(しと)溢れ、糞(まり)が拭われ、傷が吸われる。

その三倍の溜息吐息が古い寮の壁にしっとりと染み込み、ちょうど一年前の誰かさん達の涙の痕を上書きする。

抱かれる。

たった3つ4つしか齢の違わぬ、しかし倍くらいに筋と肉を盛り上げ、タンパク質と血とリンパでぶくぶく膨れた上級生が、瞳も定まらぬ新入生を、己の下半身の下敷きにする。

4人部屋、向かい合わせに2台並んだ鋼鉄製二段ベッドが雄たちの体臭で満杯だ。

次々と上級生が入れ替わり立ち替わり。

お情けのペラいカーテンで仕切った中は、上の段も下の段も競うように、ぎっしぎっし、おっふおっふ、ギッシギッシ、んすっんすっ。

息苦しい室内、ベッドの谷間では、キンタマの中身をぐるぐる回転させて、性の獣たちが順番待ち。

抱かれる。

抱かれる。

月曜日。火曜日。水曜日。

男子マネージャーが、新入生のリストの横に次々とチェックマークを入れ、その横に上級生たちの名前を書き連ねる。

一見、ランダムなようでいて、若干、好みと体格差を考慮した当番制。

抱かれる。

抱かれる。

春は朝練、昼練、夜練、深夜練の4枠制。そのうち、上級生たちは2枠ないし3枠をグラウンドで過ごすが、食事とグラウンド以外は、全て新人部屋でしっかりと「訓練」する。

尾をビシビシと交えて、まだ覚束ない直腸をブルんブルルんと震わせる。

どんなに拒む野郎さえ、何度も肛門から貫かれれば、全身鳥肌、背骨が波打ち、じきにうなじまで反り上がる。

文句の「も」の字も言えないカラダに仕上がっていく。

抱かれる。

抱かれる。

三週間の合宿中、「馴致」のための初夜を除いて残り20日。

20日に4枠を乗じて80枠。

1枠が6時間として3人の上級生が交代で付きっきりなら、80×3本でのべ240本。

無論、休憩・就寝は別だし、「イベント」は随所に仕組まれてるから、多くてもまぁ200本。

のべ200本のチンポが、これまでクソと屁しか放(ひ)り出したことのない穴を自在に出入りし、己の遺伝子をぶち撒ける。

そしてその交合の全てが、新入生のリストの横に記録され、動画データと突き合わされ、管理される。

抱かれる。

抱かれる。

ケツという名のマンコの前で、上級生たちのチンポはどれも平等だ。

そう。「平等」。

この春合宿で最も大事なこと。

レギュラーも。補欠も。裏方も。

筋肉も。贅肉も。筋も骨も。

長いも、短いも、細いも、太いも、早いも、遅いも、関係なく。

ごくごく一部の例外を除いて、一本残らず、順繰りに毎日、嫌がるケツを宥(なだ)め、割っていく。

抱かれる。

抱かれる。

逃げられる?わけねぇだろ。

初めてのチンポとケツと喘ぎ声は、上級生の手の中、縦に3つ横に3つ並んだカメラの不気味な目ん玉がしっかり録画してら。

ベッドに括り付けられた機器と天井に張り付いた電子の目は同じメーカーの特注品。上級生の唇の動き、腰のうねりも監視する。

数ギガバイトの太(ぶ)っとい屈辱が、どくどくどくと、毎日毎夜、寮の端末、新入りの名前付きフォルダの中へとトグロ巻いて練り込まれ、たちまち数百ギガギガテラテラバイト、ガッチリ永久保存だ。

そして、そんな人権無視に関係なく、新入りには逃亡を思いつく暇(いとま)も無い。なぜなら

抱かれる。抱かれる。抱かれちまう。

なんせ、お相手は数年間、男の園でサバイブしてきた腕利きどもだ。

何も知らねぇ雄猿たちは、ヤツら悪童どもの腕の中、胸毛の下、脇毛の陰、陰毛の麓で、文字通り蕩(とろ)け、昇天テクニックで腑抜けちまう。

これまで守ってきた大事な大事な尻子玉が、奥からズッポリ抜かれて、別の何かをインストールされちまう。

抱かれる。

抱かれる。

(痛くないか)(姿勢変えてみるか)(コッチのが気持ちいぞ)(もっと腰落とせ。そうだ、うまいぞ)

真っ赤な耳に絶えず注がれる無精髭の臭くて熱い囁き。

(あっ、すんげ、気持ちい)(お前ん中、あったけぇな)(辛いなら休むか。水飲むか)

不安と惑いを分厚い手のひらで何重にも支える気遣い息遣い心遣い。

(もうガマンならんか)(そうそう、ああ、イっていいぞ)(俺もイクぞ。あっ、イクイクっ!)

そしてオトコのカラダを知り尽くした巧みさと強引さによって。

その恍惚と快感と昂(たかぶ)りに比べれば。

経験の浅いつぶらな蕾に、デッカく太った真っ黒怒張をずんずと突き入れられることなんて。

そして子作り白濁液をたっぷり注がれることなんて、ちょっとのガマンで済むことだ。

抱かれる。

抱かれる。

抱かれ、抱かれ、抱かれ、抱かれちまう。

たった数十センチ先に離れた寝床、ギッシギッシと同じ周波数で揺さぶられ、まんま同じ目に遭っているはずの仲間にすら言えない「礼儀作法」の数々を、秘密のカーテンの中、しこたま上級生たちから仕込まれる。

命令されてケツを広げるとき。

目の前で恥ずかしげにチンポを扱いて勃てるとき。

ガッチガチのを大きく口開けて受けるとき。

乳首を摘んで欲しいとき。

ざらりとした逞しい素肌に触りたいとき。

グラブ臭い分厚い手のひらで触って欲しいとき。

お願いして、イかせてもらうとき。

もう堪らんカラダの中で、イッていただくとき。

熱湯のように頭の上から注がれ、何も言えねぇ唇を潤し、生まれたての喉仏を越えて、皮膚の隅々まで染み渡る。

抱かれる。

抱かれる。

練習は来週から?いや、再来週?

まだ、グラウンドに立ってバットも握らぬうちに、上級生の「お持ち物」を全部全部握らされる。

背番号順に覚えさせられる。

目を瞑ってでも答えられるように。

名前より先に覚えなくちゃならない。

バットのず太さ。

毛だらけグローブのずんむりとした太々しさ。

そして、ガガッと毛に塗(まみ)れた、黒い蜜穴の奥底も。

ずんとケツを割られて、熱いため息を肺の奥から搾り取られ、自らのあったけぇミットの中に豪速球をなん度もなん度も。

抱かれる。

抱かれる。

初めの二週間は、グラウンドに上がることはおろか、外に出ることも許されねぇ。

その熱く湿った布団の上に、次々と、練習で火照ったカラダが着地する。いや、着床する。

未熟な肚ん中に、ぐるぐると蠢く蟲を何億匹も解き放つ。

新入生の滑らかな肌が、まだ柔らかい踵からその坊主頭の頂点まで、愛の痣跡でびっしりと。

抱かれる。

抱かれる。

抱かれる。

抱かれる。

一週間もしないうちに、真新しい新入生のピンク色の穴っぽこを、焦茶色の肉痣が縁取る。

つぶらなまん丸のおちょぼは、両替機の投入口みたく縦に割れちまった。

先輩方の臭く熱く逞しい直径のおかげだ。

初々しい目の周りがずんとチンポ色に黒ずんで、口の端が微妙によじれれば、ようやく半人前に辿り着く。

練習用に持ってきた古巣のユニフォームには一回も腕を通さないまま。

愛用のグローブはまだバッグから出してもいねぇ。

使い込んだらしき黒いバットケースは横倒し。

上級生の毛だらけのふくらはぎが何本もそれを跨いで、ウブい雄の床へ滑り込む。

抱かれる。抱かれる。抱かれる。

抱かれる。抱かれる。抱かれる。

とある上級生の練習日誌。

朝練は、グラウンド周走か、紅白戦か、新入生部屋で中出し!

昼練は、地獄ノックか、守備練か、新入生部屋で中出し!

夜練は、アメリカンか、バッティング練か、新入生部屋で中出し!

深夜練は、素振り一千回か、百キロ筋トレか、新入生部屋で中出し!

抱かれる。抱かれる。抱かれる。

抱かれる。抱かれる。抱かれる。

この寮の鉄則は、中出しだ。

中出し以外、あり得ない。

動物には調教師の体液が最も効果的という。

瑞々しい腸壁に、上級生たちの若々しい活力をズイズイと吸い込ませ、

誰が上で、

誰が下なのか、

空っぽの頭じゃなく、カラダでわからせる必要がある。

109

「気づいたか。」

目を開ける。天井だ。真っ黒。

「連絡した。もうすぐ迎えに来る。」

煙草色の声に起き上がる。男は畳の上から体を起こすと、声のしない方へ振り向く。

さっきまで交わっていた青年は、蹲るように眠っている。裸だ。

「(スンっ・・・スンっ)・・・なんか、妙な匂いがしないか・・・?・・・腐ったような・・・」

鼻の上に皺を寄せる。男は畳からガビガビに汚れた太腿を引き剥がす。己も、素っ裸だ。

「ああ、すぐ慣れる。・・・そら来た。」

瞬間、男は崩れ落ちる。

天井が落ちたのか。

それとも、畳が抜けたのか。

違う。立ちあがろうとした、男の足が、膝が、90キロを支えられなくなっただけだ。


・・・なぜ?


バタン!!!

男が倒れる音と、おっちゃんが宿直室のドアを開ける音は同時。

「終わったか。・・・おお、ちゃんと種付けできてるな。よしよし。」

さっきICの駐車場で見たのとは別人のような格好だ。

黒いベレー帽。

太いサングラス。

バリッと音が鳴りそうな黒いレザーベストはおっちゃんの太鼓腹を包み切らず、出臍が丸出し。

革手袋は太(ぶ)っとい二の腕まで引き上がり、レザーブーツの黒光りした踵が畳をどっかと踏み締める。

勿論、その他は何も身につけないまま。

しかし、男の目を捕らえたのは、おっちゃんの黒革一張羅などではない。

その何も隠れていない股ぐらの中央、12時と1時の間に斜めに傾(かし)いだ太く見応えある黒魔羅と、その長さほどはある直径の、5時と7時の方向に一個ずつぶら下がった、巨大なキンタマだ。

・・・いや、そこでもない。

その太く滑(ぬめ)る黒魔羅の頂点で、黄色い表面張力を漲(みなぎ)らせる、おっちゃんの輝きだ。

生命が満ち満ちるそこから、片時も目が離せない。それに、そこから発せられる、脳髄が痺れる激烈な芳香にも。

「どれどれ・・・おう、しっかり瞳孔が開いてる。お天道様の下には、もう出れんな。」

おっちゃんが男の顎を引き上げて、目と目がカチ合った瞬間。

「んっ、ンフッ、んっあ゛あっ、ああしあ゛ぁっ゛っ゛っ゛っ゛っ!!!!!」

男の脊髄が激しく射精する。尻の真裏から、背骨をくすぐり伝ってうなじの奥底で破裂する精は、脳みその隅々まで散り散って、頭蓋骨の裏側に快感のカスが飛び散り、べっとりとへばりつく。へばりついたカスがシャワーになって脳幹へ降り注ぎ、目の裏を真っ赤に熱くさせる。

腹筋が鋭く何度も戦慄(わなな)き、その激烈な衝動で、乾いていた筈のチンポの先っちょがしっとりと濡れ始める。

「・・・ンァぁぁ・・・・」

「よォしよし。頭ン中、たっぷり出しておけ。・・・成。」

成起はとっくに起きていた。半身を持ち上げ、おっちゃんをとっぷり潤んだ目で見つめている。

「ちゃんと確認したか。」

目頭で頷く。上目遣いのまつ毛が光る。

「よし。最初が肝心だからな。さて・・・」

「・・・ンァっ、ハァっ、んっ♡、ャめろっ、アッ♡、」

脳内でどっぷりずっぷりと太い射精を繰り返す男のカラダの表面を、おっちゃんはペトペトと触り、裏返し、そしてたどり着く。

「よし、見せてやろう。ポチ。」

「ハイッ❤︎(ずピュっ❤︎)」

名前を呼ばれた黒コップは、「敬礼」して公僕らしく軽く高らかに吐精した後、畳の上に残る汁もそのままに、どこからか姿見を引き摺り出す。

「ほおれ、見ろ・・・お前の本当の姿だ。」

おっちゃんは開かせた脚の間を鏡越しに指さす。男はゴクリと唾飲。



激しく犯された尻の穴は、その周りが真っ赤に腫れ上がり、ドーナツ状に膨れている。ぽっちと空いた穴からは、しるしると泪が溢れて床を黒く潰す。



「そうら、ちゃんと『コロニー』ができた。最後の抗体反応だ。で、これを押すと・・・」

「★!*?%◯◎◆!!!!!!」

ドーナツは容易く凹み、その凹んだ分だけ、男の脳みそに大量のエンドルフィンを噴き上げる。

「ちゃんと説明せんとな。納得できんだろう。納得できれば、自ずと子作りもしたくなる。」

傍で聞く成起、思い出すあの夜のメモ。

「この『コロニー』にはなぁ、成・・・あの坊(ぼん)が一所懸命放(ひ)り出した、熱っついザーメンの塊がぎっしり詰まっとる。ちゃんと仕事しとったろう。たっくましく、チンポ突き刺して、腕突っ張って、腰振って、なぁ。若(わ)っかいのに、健気な奴(や)っちゃ。・・・これを潰すとぁ、ほら。」

「%◎◆★!♂*●?◯◆!!!!!!」

「(ニンマリ)・・・なぁ。頭ン中、お花畑になるよ、ナ。これは、坊(ぼん)のザーメン、ひいては、儂(ワシ)の特上ザーメンが、ニイちゃんのカラダに染み込んでく凄(す)んげェ効果。染み込んでって、ニイちゃんのキンタマをぼぉりぼり、喰らう、その痛みを紛らす副作用。」

蹲踞のおっちゃんは立ち上がる。ピン、と斜めに傾(かし)いだ黒魔羅が男の目線と並び、姿見の中、おっちゃんの鎖骨から上が消える。まるで、黒乳首と太鼓腹出臍が喋るようだ。

「これからナ、儂(ワシ)とお前は子作りに入る。何日も、何週間も、何ヶ月も、ナ。しっかり、クソでっっっかい、良質なマンこにしてやるからな。」

ギギギっ、と軋み、鏡の中、でっぷりとした革手袋が特大の拳骨を作る。

「マンこが整ったら、ちゃんとチンポも調教(おしえ)てやるからな。焦るなよ。亀の頭が擦り潰れて、尿道(しっこみち)が溶(とろ)けるまで、ケツん中で温(ぬく)めて、飼ってやっから。」

あぇ、あっ、ああっ、・・・んんっ・・・

男・・・だったモノは、何かを喋ろうとする。が、口の中を這い回る自らのベロの快感で直ちに脳みそが射精し受精するから、ヨダレを垂れ流すしかない。

「名前は後でつけてやろう・・・お前が痺れて、立てなくなるくらいの強烈なヤツをな。」

ダンっ!ダンっ!

表で車のドアが跳ね上がる音がして、男が二人。

否、オスが二頭。

丸く刈られた頭皮は闇に深く溶け、双眸は陥没し表情は読み取れぬ。

首両手首両足首、5つの黒革輪には太(ぶ)っとい鉄のリングが噛まされ、その他は何も。

二頭の中芯は、まるでガッツポーズを挙げるように重力に逆らって弓なりにそそり勃ち。

そのてっぺんは、先に畳間にいた「御主人」の拍動と同期するように、ドクン、ドクン、と左右にブレる。

キンタマは無きが如く。蟲に貪(むさぼ)られて摩滅したのだろうか。それとも、卵よろしく、肚の中に埋ずもれて、誰かの精を大事に蓄えているのだろうか。

成起は、そのうちの一頭の目尻に初釣りの日の灯火を見る。

「・・・」

無論、二頭とも、「御主人」しか目に入らぬようだ。

「連れて行け♡」

両腕を首の裏に回して、荷物のように連行。

「ご苦労、ご苦労。あとはワシの仕事(ヤマ)。」

出臍が独り言を呟く。

「ヤツのな、(前立)腺、乗っ取って、キンタマ煮立たせて、オツムん中をどすけべ色にパッキリ染め上げるまでが本日のワンセット。ポチ。」

「ハイっ♡♡(びゅびゅっ!!)」

「片付けよろしくな。成。」

目線を上げる。

「来るか。アレを・・・どう調(ととの)えるか。仕込みの始終を、教えてやる。」

一も二もない。畳にへばり付いていたのが、音を立ててヘソを叩く。

「ウスっ!!!」


(了)

108

黒いバンは闇に融けて進む。青いスーツと下着、銀縁も時計も靴もどこかに捨てたし、そいつの車は知らん。ちょうどいいネクタイで後ろ手に縛ると後部座席、厄介だから目隠しをして、後はお分かりだろう。

「おい、どこへ連れて行く。」

成起は、男の声を背に、初めて参加したマラ釣りを思い出していた。あの人は今、どこにいるんだ。

「まぁ、まぁ、着いてからのお楽しみだって。」

ダサい校章が首元で取れかかったジャージ1枚だった。薄ら寒かったのは覚えている。後は腰を、しっかり使う。お陰で翌朝、尻の筋肉痛が酷かった。

気の抜けた声で答える助手席の黒コップは、バックミラー越しに男の逞しい全裸を観察する。

3*歳。

職業は公**。

ツレはいない。別れたばかり。

トレーニングは週3回。

野*部。

初体験は1*歳。年上と。

チンポもアナルも大好きだ。

出発前に全て尋問する。一片の嘘もないのは、野郎のオールバックとクソ度胸、それに観念した様子から明らか。頭ん中はエグい釣り針に引っかかりっ放しだからか、抵抗するそぶりは微塵もない。カタギの筈だが、揉め事には自信がありそうだ。

犬と狐の合いの子みてぇなツラの下、太い首、ぐぶんと盛り上がった肩と二頭筋三頭筋、大外にデカく張った雄の乳と盛り上がる丸い胴、それらを彩る十分に生やかした胸毛臍毛腹毛、後部座席をいっぱいに突っ張るクソ長い脚を大きく開いてむしろ、全てを見せつける。

その中央に、ズンと咲く、黒い魔羅。

(長いな。)

運転席のおっちゃんはバックミラーをこちらに捻って、まぁまぁ80点とソラで値をつける。墨汁にたっぷり浸かったような太い球根キンタマと抱き合わせで、いずれ満点を叩き出すだろう。


+++++


「着いたぞ。」

高速降りて一刻。深夜のどことも知れぬ路地に停まった。

「俺はここで。後は頼むぞ。」

おっちゃんは黒バンと共に走り去る。戒めを解かれた男は、しかし何も身につけていないカラダで、同じくすっぽんぽんとスラバンと三人、交差点を斜めに。アスファルトが男の足裏を冷やす。

黒コップは、交差点角のコンクリートの塊、鄙びた◎番の戸をガラリと開ける。鍵閉めりゃ、もう誰も邪魔しには来ない。


『只今巡回中。御用の方はこちらから』


素っぽんぽんがズカズカと扉を開けて奥の宿直室へ。もっこりと盛り上がった3匹のオスが、微かにザーメン臭い6畳敷を素足で踏む。

「尻は。もちろん、喰らうだろう?便所は裏だ。」




微かに聞こえる高らかな排泄音と、気は確かなのか◎番の表で全裸で吸うタバコの薫りの両方を楽しみながら、成起は思い出す。

大事なことは、思い出さなければならない。



(ハァっ、ハァっ、。。んくっ、はっ、はっぁ、ああっ、・・・)

ガチャっ・・・ガッ、ガッ、ガッ・・・・

(イヤっ、ああっ、やっ、ヤメッ、ああっ、・・・・)

ギッ、ギギッ、ギッ、ギッ・・・・

あの日、静かに、しかし力強く揺れる、深夜のトイレの白く黄ばんだ仕切り。手を突っ張り、足をバタつかせたのもほんの1、2分の間、残りの時間はむしろ腰を浮かし、ケツを突き出し、舌を尖らせて、雄の荒波に初めての操を委ねた。

不健康なくらいに眩しい蛍光灯と、壁の四方を埋め尽くす汚ねぇ白い涙の縦筋、その上に浮かぶいくつもの卑猥な落書きが見守る中。

おっちゃんの繰り返すガッチリ逞しい振動と射出から、成起のキンタマは、マルっとおっちゃんの精子に乗っ取られてしまった。

((ずっぷ、ずっぷ)どうだぁっ、おっちゃんのハァ・・・なぁ・・・キモチっ・・・いいだろぁ・・・なぁ・・・あっ、ハァっ・・・!!!(じゅぷっ、どゅぷっ!!))

あの日の古くて黄色いザーメンが、成起のぴちぴちと新鮮な精虫を餌にして、四六時中ぐつぐつ若いキンタマの中で踊り狂う。前立腺をずんずん突き刺し、蟻の戸渡を満杯までぷうぷう膨らまして、もっともっとと、おねだりだ。日課の自慰は少なくとも四回、多くて七回、飯の数より多い。ちょっとでもおサボりした日にゃ、あっという間、キンタマがくす玉みたいに重くなる。チンポが苦しげにぼっかり天井向いて口を開ける。

爾来、自らの太(ぶ)っといチンポを使って、おっちゃんの尊い精子をばら撒くことだけが、成起の生きる目的になっちまった。床に。壁に。たまに天井まで。そして、男の体のまン中に。

ジャージの上から自らを撫でる。カラダは変わった。丸っこかった成起の肌肉は、あの日を境に逞しく、鋭く分厚く、しかしどこか陰を帯びてしまう。愛らしい乳首は焦げて尖り、低い声は更に太く、元は薄いヒゲも体毛も、今やもっさりだ。

チンポもタマもずっしりと重たい。腰にがっしりとしがみついて、絶えず己の欲をケツの底から太い角度で突き上げる。

好みも変わる。

もう、男しか、いや、オスしか見えない。誰でもいい、その谷間の穴に目一杯ぶち込むことしか、成起の頭にはなかった。


おっちゃんをいっぱい繁殖させるのだ。


タバコの薫りと排泄音がいつの間にか止み、みっちりと狭い六畳敷きにオスが揃う。他の二匹は裸だ。敬礼代わりにどちらも上に勃てている。

「見てぇか。」

「・・・・ハイ」

目を合わさない黒コップは顎をしゃくると、成起は立ち上がり、自分でスラパンを落とす。

「・・・(ゴクリ)・・・」

豆電球の下、どちらが鳴らした喉かは知れない。黒コップは舌打ちして突然の講釈を始める。

「・・・さっきも見たが、まぁ見事だろう。茶鞘付きの黒太極上真芯(ましん)反り。」

男は目を丸くし、眼前の成起の股ぐらと、それを指す黒い指の先を追う。竿の根本から、ゆっくりと上へ。

「造込みは正直な鎬(しのぎ)、刀身は一尺一寸の大立て、うち物打(ものうち)は三寸の浅色(あさいろ)桃変わり。」

「勃ちはしっかり敏角(びんかく)で、臍叩きの鳩尾(みずおち)突き、切先はご覧の通り、しっかりとふくら付いている。」

魔羅講釈はおっちゃん仕込み。成起の立派な逸物を指で示し、影をなぞりながら、一言一句、違うことなく釈することを命じられた犬。その指が先っ穂を指す。

「切先の鈴は玉光の咲割れ(たまひかりのさきわれ)、匂い口がきゅっと締まり、段違いなのが見えるか?」

「雁の首張りは棒樋(ぼうひ)に添樋(そえひ)の浮冠(うきかむり)。大屋根はご覧の通り、ぐっさりと突き破りだ。」

「刀身の横っ腹、そこの鍛肌(きたえはだ)も柾目(まさめ)がかって、実に見事だろう。」

黒コップの指が、亀頭から裏筋へと移動する。息を吸い、成起の下腹が膨れるごとに、まるで目玉のようにじっくりと丸く太くなる尿の口。

「よく見ろ、血管(ちくだ)がぴたりと走って映り良し」

「刃紋は菊水、茎(なかご)は摺上げの船底型、こんな若い肌なのに、きっきと刀目(とうめ)が通っている。」

「左右にコンマ一度も歪みズレ曲がりのない、正真正銘の名刀だ。鑑定書付きのな。」

雄を切る刀。

雄を割り、孕ませる刀。

おっちゃんの傍に似合いの、刀。

何人もの怪しい大人が検分し、計測し、白い涙を何度もこぼして書き上げた証。

無論、おっちゃんに何もかも乗っ取られた後の話だ。

すると男が、

「・・・・それがどうした。」

真っ赤な電球の下で、犬の侮蔑の笑みが浮かぶ。

「ハハっ、欲しいなら、作法が必要、ってこった。」


股開けよ。


成起が呟く。


その言葉に、それまでの講釈を右から左に聞き流していた雄が、さっ、と両腿を抱え、エムの字に。素人が見れば、成起に勝るとも劣らない見事な腹打ち撥(ばち)が、瞳孔虚ろな男のエムの中央でそそり勃っている。


(これが俺の力だ。)


成起は信じる。雄の床で、全てを捩(ね)じ伏せる力。ぴいぴいと小うるさい黒コップは目を伏し、それとなく男に、畳に背を預けるよう促す。

「(ピチャッ)・・(ひちゃっひちゃっ)・・・」

「くっ・・・ああっ・・・んっ、ああっ・・・」

開脚をさらに広げ、男の見事な雄菊花を豆電球の下で満開に咲かせる。ケツの毛が左右へ燃えるように逆立つそこに、犬は鼻ごと舌を埋めて、懸命に舐め上げ、指を突き入れ、ほじくる。好物を前に野生が止まらない。

「ごら、指、何本がイイ?(ずぶずぶズブ)言ってみろ、オラ」

「ヒィッ・・・ああっ、気持ちいっす・・・ああっ、くださいっ・・・」

成起は棒立ちのまま、畳の上で悶繰り返るオス達を静かに見下す。雄の床で布団を延べると匂いが堪らない、とはこの犬の弁。宿直の同僚が顔を顰める様子が目に浮かぶようだ。

「・・・できたぞ。」

散々啜り上げ、指で弄りまくった犬は、これ以上ないくらいに己の警棒をおっ勃てながら傍へ退(の)き、畳を見て呟く。

男は、両膝の裏をガッチリと抱えて、成起をまっすぐみる。


ください。


厚い唇の形と、喉仏が沈むだけ。

静かな室内でも聞こえない。

車ん中じゃ、あんなに度胸の据わったオスが、たった数分、ベロと汚い唾と指でふやかされただけなのに、もう萎んでいるのか。


くらえば、もう元にはもどれないぞ。


成起も、声には出さない。

そうだ。思い出した。初めて釣ったあの人も、こんな瞳の色をしていた。


いいんです。それを、オレに、ください。


蟻地獄のように落ち窪んだ穴は、中心に向かうとボッコリ、そこだけが蕩け落ちたかのように紅い空洞になる。その肉の穴に、ほんのちょこっとだけ竿刺したり抜いたり、穴の縁をぶるるん、ぶるるん、と震わせて、男の泪を増やす。


早く、ください。おれ、もうたまんねぇす。


あんなに肝が座ったオスでも、この魔羅の前ではここまでふやけちまう。

つまんねぇな。

そう思いながら成起は、上向きにぽっかり口を空けた肉へ、イキリ勃つ魔羅を下に向けて、ゆっくりとメリ込ませる。

「ハァっ、・・・・んんっ、ああっっ、でっけぇ・・・・」

ズブんっ、と振動して長く太い亀頭をカリまで突き込むと、男の顔が青黒い。黒コップは男の両かかとを押さえ、男の口を自らの肛門で塞ぐ。

「(グムっ、グムむむっ)」

「おおお、もうこんな入ってっぞ。分かるか、なぁ」

新しいオスの肉膣はいつも熱っちい。半分ほど喰わせると、成起は黒コップから奪ったオスの足首を両肩にかけて、ゆっくりと時間をかけて合体する。成起の胸毛が男の胸毛と触れ合い、むっさりと絡みつく。

成起は己のケツの底、キンタマの真裏からむあむあむあと、蟲たちが使命を帯びて起き上がるのを、つぶらな菊を精一杯引き絞りながら制する。

「うぉぉっっ・・・・うぉぉぉおおっぉぉぉおっぉぉっ!!!」

中が震え、加熱する。ずんっ、と肉を破るごとに新しい膜が塞がり、それを一枚ずつ、丁寧に押し割る。黒コップは、自らの黒い胸板に男の後頭部をゴッチリ押し当て、男の両腕を自らの腰に回して、その硬い黒警棒で男の脊髄を下から上へずるりずるりと撫でた。

「むっ・・・んぅっぬ゛ん゛っフぬッ・・・」

もっと奥へ。ずくっ、ずくっと、熱い涙で滴る腺の下へ亀頭を潜らせて、ちょっと腰を使うと、男は簡単にヨガる。カリをヒダヒダにずぶずぶっとめり込ませると

「あフぅっ゛っっ!!を゛っ、おおおぁっ!!んぐっ、ヌフっっん!!!っっッッッッ!!!」

もう人語が発せない。左目で真っ赤に血走った右目を、右目で潤んだ左目を直視して、窪んだ瞳孔に電波で我慢汁を飛ばす。男の骨盤底筋が巨大根をしっかり噛み込み、クソをクソするイキみの逆の力でずんずと亀頭を呑んでカリ首を抱き込むから、成起は腹筋にリキ入れてむしろ入れ食いを一気に引き摺り出す。して、押し戻されるとそれに抗ってずんっ、ほっ、ずんずんっと。ずっぷずっぷずっぷ、腰をしっかり使って、それを繰り返す。

「んんグオオぃぅんんっっ!!当゛た゛るっ、あ゛あ゛あ゛  あ゛ あ゛っあ゛っ!!!!」

有頂天のさらに上の途方頂点まで男を貫いて、瞬時に地獄煉獄の底まで引き戻す。たった三突きの突(ず)ぶッ根抜ッ根で、若い腸腰筋と大臀筋が男の肛門具合を熟知し、チンポ表面でスキャンした腸内地図を脳内に展開。おっちゃんを孕ませるためには、直腸ヒダをアイロン当てたみたく真っ直ぐに伸ばし、粘膜をできるだけ薄く滑らかにする必要がある。そうこうしていると、

「あ゛゛あ゛っ、ン逝ぐっっ、逝んグっっっっっ!!!!!」

背後から黒コップに涙汁が垂れるまで両方の乳首をぐり捥(も)がれ、バンザイした両腕を黒いアグラに絡みつかせていた男が、墨汁球根を何度もしゃくり上げて、精の花をパッパと咲かせる。つぶらな純白の粒が満満の開。

「逝ぐっっっっっ、ああっ、あンっ、ああっんっっっっっんっっん!!!!!!」

その花弁は眩しいくらいに真っ白(ちろ)だ。 太(ぶ)っとい首に、心臓の真上に、そして己の凛々しい眉の上に、垂れ下がるほどに熱く激しく。成起は、男の尿道が喘ぐそのパクパクを、スローモーションで網膜へと焼き付けながら、さらに腰を進めて男の腸壁に己を彫り続ける。しっかり腸(はらわた)を開いて極限まで薄くする必要がある。ところどころは裂けちまうかも。正常位で組み付くその真裏、分厚いキンタマを繋ぐ成起の菊が火を噴くように熱い。

(ぬんっ、ぬんっぬんっ)

成起の鼠蹊部いっぱいが男の肛門にみっちり蓋をしているから、中を突き破って直腸の柔壁を開発する音は外には漏れない。くぐもった肉の音が不気味に毛穴から染み出すだけ。

「ぐはっぁ、あんっ、アンっっ、を、またっ、また逝くっっっっっ!!!!」

男の真っ黒いキンタマが三時と九時の方向を向いて泣き分かれ。逆立つ毛だらけ縦長の2つの球体がぼんぼこ踊り、面白いようにぴゅっぴゅと噴き出す。その飛沫が次第に太く、煌めきが長くなり、

「あぁっっ、ぁ゛っ、あああああああああ!!!!!!!っっっ!!!!」

ジョボぼボボボボぼボボぼぼボボぼぼぼぼぼっっっ!!!!

「あっあっ、俺も逝くっっっっ!!!」

男の腹筋を縦断し、美しい潮の虹が架かるのと同時に、黒コップが男の首裏、太いうなじへ大量の精を撒き散らす。黒い裸は、もう耐えられなかったのだろう。己よりもずっと若年の小僧っこが、地獄のような極楽チンポで肛門をイワしている振動と音と匂いに。恥ずかしくて顔が上げられず、ずっぷずっぷと寄せては返す成起の紅潮した汗浮く額にも、俯いたままだ。そして、いよいよ

「あっ、あっ、俺もっ、イきますっ、んっ、んんっ。」

成起の鼠蹊部が男の菊穴にぴったり密着すると、トドメに、ずんっ、と蓋をする。大事な汁が、漏れないように。


ここからはいつも時が止まる。


成起はギュッと目を瞑り、薄ら髭の浮いた頑健な顎をグッと引いて、おっちゃんに激しく熱く抱かれた便所の天井を思い出す。


大事なことは、思い出さなければならない。


うら若き肛門がボッボと焦げ付き、キンタマとは近いが全く別の部分、成起も知らない、もっと奥の深い緻密なところをぶるぶる太く揺さぶって、激しい流れが、一瞬の澱みもなく、ほとばしる。



(ん゛♡゛ん゛♡♡♡ん゛ん♡♡♡♡゛ん゛ん゛っっっっっっッッッッ!!!!!!!)



奥歯をギッチリ噛み締め、必死に声を堪える。己の首輪を引き綱で引くように。

想像を絶するような情動が、まだ成るに満たない若いカラダを縦横に駆け巡る。

成起の、否、おっちゃんの精蟲の頭が、キンタマを底から暴れほじくり返し、精管をグリグリ押し拡げながら、未知なる逞しいカラダへと噴き出していく。

ここで堪えなければ、ジブンがジブンでなくなってしまう。脳みそが吹っ飛んで、意識が溶けて、残るのは誰だ、おっちゃんか?分からない。それは分からないが、風速ゼロメートルの激しい快感が成起をずっぷり貫いて、巨根はカンカクのないただの肉筒に、その中をしっかり液体で満たして一気にこぼす。



「おおっっ、おおぁっおあっ、おおぁぁぁっっっんんんっふぅぅぅぅぅっっっ!!!!」



男は注がれる液体を白目剥き泡吹いて受け止める。

それが、己が己で無くなるための、繁殖儀式であることも知らずに。

107

聞く人ぞ涙は落つる 帰る雁 鳴きて行くなるあけぼのの空 藤原俊成


+++++


通学時。

〇〇駅の3番便所、4つ横並び左奥の小便器前。古い水洗式の、緑青で錆びついた、押しボタンが乳首みたいに突起したその真裏に差し込まれる朝刊。読み方には前提知識(コツ)が必要。ぎっちり詰まった活字の隙間にスれた赤鉛筆。

「釣り」

「〇〇IC上り」

走り書きのメモはこれだけ。ご丁寧に、何か知らん日付「●月×日」にもグリグリと赤丸が。時間は夜0時が定刻、きっかり2時間。

マラ釣りだ。

久しぶりのハレの日。詰襟の中身、成起の心臓が踊る。



制服姿の成起にも足はある。この新聞を方々の厠に撒いたであろう張本人、「釣り」の主催者である「おっちゃん」に同乗するのだ。

「どうだ。元気か。」

ガッコ帰り。どこからともなく現れた黒バン助手席のパワーウィンドウが音もなく開く。成起は当たり前のように乗り込んだ。

お前の飼い主。そんな目線をバックミラーによこす推定50代の目尻は太く、成起は不思議と不快に思わない。準備していた着替えのジャンパーは首元までジッパーを止め、グレーのスラパンを引きずり上げて、キリッと唇を閉じている。

が、もう見透かされている。五分刈りの頭ン中じゃ、目一杯舌を広げて息吐(つ)いて、ヨダレで床がびしょびしょだ。



あの日。

部活の遠征からの帰り道、仲間と別れ、一人乗る高速バス。男子の運命分かつはICの休憩タイム。個室便所のたった20分間の体験だけで、何も知らぬ成起は、己のチンポの裏っ側にへばりついたモノを知ってしまった。

試合で疲れ果て覚束ない足取りの跡を付けるは目利きの「おっちゃん」。格好は清掃員、口笛吹きつつ鍵代わりの針金でぬるっと個室に潜り込めば「ガチャリ」、古びたステンレス錠の上でカスれる青色から朱色へ。


驚きで肝を潰す成起をしっかりとたっぷり「使用中」。


わっしょいわっしょい、成起のうぶな穴から脳天の頭蓋骨の裏めがけて盛大に噴き上げて、呆然と震える唇にメモを咥えさせると、作業服のジッパーを引き上げつつ退場、「ガチャリ」。

無論、タネ付けられた男子は正気じゃいられないが、ものの1時間もすると産み付けられたモノがぐわっと花開く。慌てて乗り込んだバスの浅く細かい振動が、一匹の雄の頬っぺたと肛門の中身をみっちりと桜色に染め上げ、悩ましい深夜の眉頭を、その後静かに何度も絶頂へと導いた。



「着いたぞ。」

いつぞやの夢をまた。あの夜の熱いため息。絶頂の歓びは寸分も変わらんが、もう夢精はしなくなった。黒いバンのドアを檻柵のように横に引き倒すと、猟犬みたいに三白眼剥いた青年が降り立つ。上はジャンパー、下はスラパン。その真ん中はしっかりと弧を描いて膨れ上がる。習性だ。もうどうにもならない。おっちゃんはその上を、まるで手懐けた獣の首のように上から下へと撫で摩(さす)り、

「よしよし。あと10分だ。時間きっかりじゃなきゃ、怒るキャクもいるんでな。」

鼠蹊部から、一方の太腿へ斜めに垂れる雁首まで、何度も何度も。おっちゃんは分(ぶ)単位で長さと太さをご存知だ。供(とも)した夜の数は両手じゃ足りない。逢瀬のたびに奥まで注がれる精は、すぐに足りなくなる。

「でっけぇマンこを釣るぞ。わかってんな。」

首を引く。この人に言葉は通じない。グレーのスラパンは前がもうぐっしょり。

「よし、行くぞ。」

煙吐く。タバコを踏み潰しておっちゃんがつっかけサンダルを鳴らす。グッ、と腹筋に力が入る。心なしか、おっちゃんのエセロレックスの右腕からスラパンの中へ、己の雁首に太くて強いリードが垂れて巻き付いてる気がした。



男のサカりを各地でオーガナイズするおっちゃんの、最大の宴がこの「釣り」だ。不定期、どこでやるかはおっちゃんの気分次第。根強い人気でキャクは少なからず、密やかに口コミがその筋へと。

しかし、便器の前に立てるのは余程の度胸者だけだ。チケットを買いっぱぐれたファンよろしく、便所の周りには深夜にもかかわらず大勢がたむろする。その群れをまっすぐ突っ切って、一人と一匹はタイル張りの宮殿へと足を踏み入れる。いつもの酸っぱいニオイ。

「アレだ。『ポチ』が付いている。」

どこまでも続く長い小便器の列の前に、一つおきに一人ずつ、野郎が立っている。背中、便器、背中、便器、背中。倶利伽羅紋紋でぐっしょり濡れた背もあれば、着衣で行儀良く幅広に膨らませた逞しい背筋も。一応、下は着なくちゃならないキマリだが、素っぽんぽんの黒いカラダを晒して、サンダルつっかけて立っている不届きもいる。

こんな時間に。

こんな時間なのに。

・・・こんな時間だから。

おっちゃんの軽く振った顎の先、指定された小便器へ、まっすぐ、成起は向かう。

まるで肉の扇、がっしりと発達した肩。と、肩。の間。

誰も何も言わない。古い水洗式。水は自動じゃ流れず、しん・・・・と無言で十数人が固まる。各々、小便器を前にして。

成起は、ごついガタイを膨らませたサンダル履き黒い素っぽんぽんと、青いスーツ姿の間の便器に、竿を垂らす。

釣りの始まりだ。

青いスーツのリーマンは興奮でヒクつく。今夜のメインディッシュ、あの「おっちゃん」秘蔵っ子の長竿が、まさか自分の隣の便器にぶち込まれるとは思いもよらない。

(すんげぇ。。。)

心の声が聞こえてきそう。そんな称賛、成起は売るほど浴びてきた。

<<<もろんっ>>>

と、音がしそうなほど、弾けるようにスラパンの腰ゴムから飛び出した逸物は、黄ばんだ陶器の肌とぶつかりそうなほどに空間を縦横にバウンドする。何回か、ぶらんぶらんしたのち、重たすぎる首を下へ向いて止まる。青年の股の根本から、数十センチ下の小便穴のちょい手前まで、緩やかな肉のカーブを描いて。

それを全部全部、隣のオスに見せびらかす。


「オスを釣る竿やな。」

成起は誇らしげに思い出す。おっちゃんは3つ目のラブホテルで呟いた。

女知らずの秘密兵器。

腕。

バット。

酒瓶。

モンスター。

仲間内では散々なアダ名でイジられ続けたその超逸物に、汗でべっとりと滑(ぬめ)ったおっちゃんはもっとズバリな名をつけた。

その「オスを釣る竿」に喰らいつく30分前に。

やっすい宿にちょい拉致され(「ちょい拉致」はおっちゃんの大好きな言葉だ)、両手首を頭の後ろで縛り上げられた末、身動きできないそのまんま、天井から乗っかってきたおっちゃんの菊穴まん中でたったの三擦(みこす)り。天国なんて軽いモンじゃねぇ。気絶するほど精を解き放って、念願の肉童貞を卒業した当時の成起は、頷く他ない。

「それでな、ぼっこんぼっこん、オスをイワすぞ。それをケツから喰らいたいオスは山ほどだ。お前が想像する以上にな。」


隣のスーツはゴックン生唾を飲み下す。無理もない。青い縦縞スラックスの中から勃ち上がる推計20センチは便器を天井まで突き破りそうだ。魚はハリにかかった。

成起は隣と目を見交わしながらゆっくりと己を摩る。

(・・・くっちゅ、くっちゅ、くっちゅ・・・)

濡れた摩擦音が、やがて他のオス達の立て始める音と重なり、タイル張りが白く熱くなる。便器の中、相手と同じ角度まで反らすのが同意の合図。

しっかり七分まで勃てるともう沢山だ。便器には到底収まらないから一歩下がり、唾の跡が並ぶ便器の上っ側を亀頭で叩く。アルファベット4文字が並ぶ、陶器の肌へ。

<<とんっ、とんっ、>>

肉のてっぺんと便器との間に透明色の橋が架かり、スーツ姿の目が潤む。成起はリーマンに目配せ。断ろうはずもない。銀縁メガネ、震える顎が小刻みに。

(行きませんか。)

勝負は決まった。成起はスラパンのゴムを鳴らして手品のように収納し、青スーツが慌ててその後を追う。成起はダルそうに首をさする。おっちゃんの緩い菊の穴が、成起の首輪。



飼い主が外で待っていた。

「遅ぇぞ。」

影のように黒の全裸が付いてくる。後ろから、得意げな顔で獲物を指差す。

(コレ、コレ、)

「おいで。」

おっちゃんの手招きで成起が側へ寄ると、スラパンを腿下までぐいっと引き下げられる。亀頭が太くなるのを感じた。

「これがほしいんだろ?ニイさん。」

背高(せいたか)な青いスーツの銀縁を下から覗き込むと、おっちゃんがスラパンの中へ腕を差し込んで、グッと引き上げる。成起には何ら躊躇がない。ICのだだっ広い駐車場。黒いバンの太い胴体に遮られ、4人の他には誰の視線もないから、十分に血を送り込んでしっかりと勃起させる。

ジャージのジッパーもぐわっと開いて腹筋。臍の上。鳩尾までたっぷりと。

雄には2つのタイプがある。魔羅を雄から愛でられる天晴れな男子と、魔羅を雄から愛でられたことのない惨めな野郎だ。

成起は、スーツとおっちゃんの、両方の視線をびしゃびしゃに浴びて、何の遠慮もなくずんと盛り勃たせる。成起のたっぷりとした雄乳肉の谷間、尖った乳首の中間点で、ふんぞり返った亀頭が雁首突き上げ満足げだ。おっちゃんがそんな雄肉を手に取り、ふざけたように軽く左右に振る。

「この子は・・・まぁ、見た目通りだ・・・分かるよな。」

スーツが頷く。かっぽり瞳孔の開いた目。成起から、そして最も欲するソコから、目が離れない。

黒い素っ裸は、どこぞで拾った紙コップをあてがうと、そこに堂々と、己の潮便を注ぐ。

(ジョボジョボジョボ・・・・・・)

湯気がふくふくと浮いて、えも言われぬ薫りが外気へ染み出した。

コップすり切りいっぱいまで入れて、(ビュッ、ビュッ、)と器用に出し切ると、三人に見せつけるかのように、それを似合わぬ髭の浮いた己の口元に持ってくる。心なしか、おっちゃんは嬉しそう。

「(ごくっ・・・ごくごくっ・・・)」

喉を鳴らす黒すっぽんぽんは成起に目もくれない。犬は上位のオスと目を合わさないのが習いだ。

「(ウヘッ、)それにしてもアンタ、見ない顔だな。どこから来た?どうして知った。」

クシャ。一気に飲み切って紙コップを潰す黒っ裸。

「いや・・・・休憩のつもりでパーキング寄ったらスゲェことになってて・・・訳わかんねぇ、何だよ、アレ。」

大海原から生け簀(す)に迷い込んだ天然物。稀にそんな野郎もいた。

あるいは、よくご存知であえてウソ吹いてる気取ったクソ野郎か。養殖もこの頃は栄養が行き届いている。

どれもこれも余さず引っ掛ける「釣竿」が成起だ。見た目純情なデカい竿には、オス好きならどの魚も抗えない。

「野郎局(つつもたせ)じゃねぇぞ、わしゃ保護者みたいなモンだ。こいつもカタギだからな。返してやらにゃならん。守れよ。」

「ああ。」

おっちゃんの大嘘に頷く素直な雄。

「・・・・で、どうすればいい。」

106

「・・・コレ、も、キツいっ・・っす・・・何とか、ならないっ、スかね・・・・」

ハァっ、ハァっ、ハァっ、

過呼吸気味の男前がベッドの上で膝立ち。

両手で恥ずべき前を隠し、恨めしそうに睨みつける。

渾身の腰振りの後に、合図一つで肚いっぱい種付けさせられ、その後オモチャみたいにまた勃起させられる、その繰り返しを果て無く経た夜更けだ。

ハァっ、はっ、んくっ、ハァっ、はっ、はぁっっ

臭っせぇ太肉にチンポを叩きつけるのも。

信じられねぇくらいタネ汁出しちまうのも。

はぁ、はぁっっ、はぁ、んぐっ、ハァっ、

カンカクがピンこ勃ちした今は、抗いたくとも抗えねぇ。

しかし、ラウンドがぐるっと一周し、ケツから抜いた後の、まとわりつく、肉首輪、だけは。これだけは。

「手がねぇわけじゃ、ネェぞ。」

黒ンボがレンズの向こう側で呟く。

「メスんなりゃイイ。何も考えんで済む。」

「ぇっ・・・」

「もう一本、あんだろ。ほれ。」

たった一枚のガラス窓の向こう。その黒い闇をあらかた吸い尽くしたかのよう。

勃つ、神々しい黒。

「オイオイ、マジか。」

男子の初精をたらふく吸い込んだ巨体が身を起こす。

「そいつはスゲェぞ。一度咥え込んだが最後、もうオスにゃ戻れねぇ。・・・カクゴ、あんのか。」

はっ、ハァっ、はっ、はっ、んグッっ

顎が一度、こくり、落ちる。

「ほう。」

忌まわしい小指が、天井を指し、クイッ、クイッ。

はっっ、!!

・・・ハァっ、はっ、ハァァっ

隠していた前が、瞬時に盛り上がる。

両手では隠しきれないくらいだ。

「なんだ、まだ飽きてネェのか。もういいだろ。」

「そいつを聞くんだよ・・・おい、オメェ、メスでもいいっツったな。」

ハァっ、はっ、ハァっ、ハイ、っハァっ、んグッ、ハァァっ

「この真っ黒い兄(アン)ちゃんの、なぶりメスでもいいって、一生それでイイって、そういうこったよな。」

ハイッ、イイッス、ハァっ、はっ、ハァぁっ、はっ、クルシぃッ、ハァっ、んグッ、

「なら、言え。『ボクのチンポは、お飾りのメスチンポです。』って。」

「!!!!」

「はははっ、こりゃぁイイ。『リッパな』付けんの忘れんなよ。『ボクのリッパなチンポ』だぁ。」

坊主頭が青ざめる。しかし、

隠しているはずの前が、ドクン、ドクンと、打ち震える。

「オイオイ、こいつ、スゲェ、勃ってんぞ(笑)」

両手で覆う、その手首の脈スジを、ぶるぶる震える鈴口が熱く押し返す。

まるで、何かをノックするように。

唾液の乾いた口が、開く。

「ハァっ、ぼっ、ボクのっ・・・・」

「おっ、ホンキか。」

「ハァあっ、ボクの、っ、そのっ」

リッパナっ、、ハァっ、チンポッハッ、ハッ、メスッっんくっ、チンポっ・・・スッ・・・・

「全っ、然、聞こえんぞォっ、ナメとんのかぁ、ワレ!!」

「おいおい、『お飾り』が無ぇだろ、『お飾り』がヨォっ!!」

「ニホンゴすら習ってねぇのかぁっ?ガッコでセンズリばっかコイてんじゃねぇぞっ!!」

苦しげな目尻から太く垂れ落ちる。

息を大きく吸い込む。

「ボクっのっ、すんげっ、リッパなチンポハァあっ、おっ、おカザリのぉぉっ、めっ、メスっチンポっっっっっスっっっ!!!」

ホテルの壁をジンッと震わせる。

「言えんじゃねぇかぁっ。バカもんが。」

ハァっ、ハァっ、はっ、ハァっ、モウッ、はぁっっ、カンベンシテクダサイッっ、

「じゃっ、四つん這いだ。オメェにふさわしく、メスにしてやんヨ。」

「これでキレイさっぱり、ノンケ卒業、オスも卒業、だな。」

黒んぼが何やら打ち込んだスマホを、ポンとソファに投げ捨てる。

ハァっ、ハァっ、はっ、んはっっ、はぁっっ、

体育会系の太いカラダが、苦しそうに、両肘両膝を敷布にくっつけた。

「ツラぁ、上げろ。ちゃんとっ、鏡見ろぉぁっ!!」

びっしり脂粒の背中に罵声を浴びて、首を上げる。

鏡の中で、目と目を合わせる。

両目尻から顎までの軌跡。

メスのツラだ。

そう思う。

「いいかっ、ケツ拡げろぉっ!本気でメスならっ、おネダリしろよぉっ!!」

黒ンボの声が昂る。激しく扱く音がする。

右手で汗浮く尻たぶをこじ開け、鏡に向かって、怒鳴る。

「俺のケツっ、メスマンコにしてくださいっっっ!!!」

「オイオイ、教えなくても、言えるじゃねぇかっ、ヨッ!!」

そして、一等、尻が砕けるくらい、熱っちいのが潜り込む。

(ズンっ、ずっっ、ずっ、ズンっっ)

「おぁっ、んんっ、ハァっ、ぁん、っハァっ、」

チンポがケツを苦しめていたはずが、いつの間にかケツがチンポを喰い始めるのがはっきりわかる。

ケツがチンポを思いっきり『頬張る』瞬間が、もう、わかっちまう。

一頭のオスが、この夜、「あっ、ハァっ、アッ、アンッ、ハァっ、あっ、あっ



*****



「よっしゃ、まだまだ注げるぞ。ほぉ、ほれ、食い付いてみろ。(じゅぶじゅぶじゅぶ)」

「はははっ、もう、パッキんパッキんに、血管浮いてるな。すぐにカラダ、馴染んでる。」

「(くっしゅ、くっしゅ)チンポがもう、これ、一生縮まんぞ。こんなんなるまで、ヤルか、普通?」

「腹筋ぽっこぽこの、メスチンポがムッキムキで、おマンコがぱっくぱくダァ。」

「キンタマ、これ、すんげェ孕んでるな。もう、水フーセンだぁ・・・(たぷんたぷん)ザーメン、何キロ蓄えてんだぁ?」

「(パンっパンっパンっ)ほれ、ちゃんとこっち見ろ、そうだ・・・ヨォっく、撮れてんぞ。ケツの穴までなぁ。」

「まぁだ、ガッコかガッシュクか何か、戻れると思ってんのかぁ?(ずっぽずっぽ)バカな野郎だ。」

「(パンっ、パンっっ、パンっっ!!)んん~?ドッチがイイんだぁ?シャバに戻れてもヨォ、どこでナニしてても送りつけてやんぞ。」

「目線なんかツケねぇぞ。なんなら、テメェのお名前テロップ入りにしたってイイくらいだ。」

「たっぷりシバき回したン時間が、そのうち、ぶつ切り細切れになってネットの海に、ポチャン、だ。」

「それとも、だ。俺らと・・・違ぇな、俺ら含む百人、二百人のドンずっぷりのキンタマ野郎どもと・・・」

「規則正しく、毎日、毎時、毎分毎秒、チックタックで、コ作りか、だ。」

「安心しろ、三食昼寝と、手枷に首輪に鬼ディルドゥ、チンポとマンコはたっぷり保証すっぞ。」

「オトコの天上まで連れてってやる。テメェの脳みそから踵まで、ザーメンタンクに浸けてやっからな・・・さぁ、ドッチがイイ?」


*****


40*号室

チェックイン:20**/**/** 15:00

チェックアウト:翌日6:30

付記:お客様4名、スーツケース1個


(了)

105

鏡の前から引きずり出された。さっきのベッドの上、白豚が腹を見せてひっくり返ってる。

「ハハハっ、テメェの、ここに、ブチ込んでみろよ。」

うにぃぃぃっ、と開く。真っ赤に咲いたメスの華。スゲェ匂いだ。

濡らすとか、指でとか、そんな作法はつゆ知らず、促されるまま童貞の腰が当てがって。

「そうだ、そうそう・・・初めは、ゆっくり・・・っっ」

真っ赤に熟した先っ穂が。

・・・・強くメリ込む。

「うっ、うう・・・んっっ、」

強壮された男根が、先っちょを湿らせながら急ぐ、奥へ、奥へ。

「よしよしっ、おおっ、もっとマンこにぶち当てろっ、おおオっ」

男の両脇に、血管浮く左右の腕を突っ張り、強くのしかかる。

「おしっ、んっ、ふんっ、イイぞ、オメェのドレッシングでっ、頭ん中、サラダにしてみろよっ、おふぅっ、」

「んっ、んっんっ、んんっ」

ぎっ、ぎっ、ギギッ、ぎっ、ギィっ、

ゆっくりだが、ベッドが軋む音だけは、どうやら一丁前のようだ。

「オイっ、コッこ、何匹欲しい、ナァ?」

「んっ、ンッ・・・?・・・・」

ぎしっ、きっ、ぎっちゃ、ぎっちっ、ぎっ、

「コッこだぁ・・・ふぅっ、ふっ・・・コ、どもだろっ・・・あっ」

「・・はぁっ、はっ、オレッ、ヒトりッコだッタっ・・・ンッんっ、んでっ、」

「で?」

「・・・はぁっ、ハッ、ハァッ、さっ、サンニンっ、はっ、ホシイスッ^^^」

汗みどろの照れ笑い。真っ赤な右の耳たぶを掴んで鼓膜へ怒鳴る。

「オッしゃっ、ならっ、ツヨいのっ、もっとっ、ブチ込めよっ、なぁっっ!!」

正常位。という言葉も知らないまま。

体育会仕込みの体力!気力!持久力!

(パンッ、パンッ、パンッ、パンッっ)

激しく!腰を!波打たせる!!

(パンッ、パンッ、パンッ、パンッっ)

ケツの穴が見えるくらい高く引き上げて、一気に打ち下ろす!!

「よしよし、嗚呼、イイぞ、ハァっ、ハァぁぁっ、そのまんま、ハァっ、キンタマを打ち付けろおっ!!」

漏れてるか、漏れてないかすら、もう知らん。

誘われるまま、口と口を結ぶと、背骨の後ろで、男のぶっとい足が絡まり、ロックされる。逃げ場はない。

「あっ、ああっ、あっ、イくっ、イっちゃいますっ、あっ、あああっっっ!!!・・・・・!??」

熱い喜吸(きす)を交わす裏側、うなじの真ん中を、強く押される。黒んぼの声。

「おい、種付け、どんくらい濃いのがイイ?・・・コイツ、スンゲェ出るぞ。」

「ほがファや(ジュポンっ)そのままイカせろ。たっぷりだ。」

「おっしゃ。(バチん)そらっ、走れ。」

うなじを弾かれると、瞬間、目から火花が出る。

「ああっ、あっ、イくっ、イくイくいく行きますっ、出ます出ますっっっ!!!!」

(ズブっっ、ズブぶっ、ぞぶぶブぶっっっっ!!!)

あったケェ雄の膣の中に、塞いだ音が漏れるほど、しこたま注ぐ。

(ずんっ、ずんじゅじゅじゅっ、ずじゅっっ!!!)

尿の筒の中で、精子が反射してぶつかり合って、それがオトコの肉の中へ。

(じゅわっ、ジュョョ、ジョょょょっっっ!!!)

尿道がジィんと痺れるくらい、男のスリットが、泪を迸らせて。

イキる目的、ありったけの、思いっきりを、すべてこぼしちまう。

「!!??」

すると。

自分が、オトコの膣の中で、漏らし、泡立ち、型取られ。

全部吊られて。

吸われちまう。

(じゅっ、じゅじゅっっ、じゅーっ・・・)

ああっ、こっ、コレがっ

「・・・・ハハっ、そうだ。もっと、もっと出せ・・・よっし、オメェのコッこ、ちゃんと孕んだかンな。」

もっと、もっと出す。

出した先から、全部がオトコのヒダヒダに引っかかって、キツく結びつくのがわかる。

(・・・じゅっ、びゅっ、・・・)

オトコの肌が、気持ち悪いほど、腹筋に密着してる。

それを引き剥がすように、ジンジン疼く、萎えチンポを、ンショっと、引き抜く。

「・・・っ!!?」

首の周りに、ぶっとい肉の輪っか。

見えない輪っか。

気のせいか?いや、違う。

払っても、手でさすっても、取れやしない、消えぬ鈍いカンカク。

「なっ・・・なンッ、すか、コレ・・・・」

「コレだ、コレ。なぁ♡」

白い巨体が笑う。さっきまで若者にコマされた、己の真っ赤な薔薇の火口。

グッ、グッグッ、ヒクつかせる。

首が、グッ、グッグッ、と締まる。

「!」

「分かったか?ちんぽクン♡」

ソーセージの小指がピンと立つ。

クイッ、クイッ

2回、招く。

「ふっ・・???・・・・・ンフッっっっ!!!!!」

刹那

出したばかりの若チンポが、モノの見事に、頂点へと張り詰める。

上反りで天井まで。

「もう、ソレ、ワシ専用の、チンポな。飼(こ)うたらぁ。」

玉袋の中身が、両方とも、沸き立ってベクトルが上ずり、チンポへとピッタリ貼り付く。

「なぁ、三匹、欲しいんだろ?・・・コお、作るまで、こン中でしか、勃たんし、イカねぇぞ。」

魚が水槽しか知らぬように。

犬が飼い主を覚えるように。

童貞チンポは、このオトコの中に、己の行く末を捧げるのだ。

「フッ、クッッ・・・・」

その見事なカラダごと、見えない鑑札を一生、ぶら下げる。

「なんだ、そのツラぁ?・・・ワカンねぇようだな・・・よっしゃ、納得するまで、もう3回くらい、イっとこか。」

おっさんの肥満体がベッドで四つん這い。

それを追いかけるように膝立ち。

ベッドの上をイソイソと滑る膝は、自分の意志では、止まらない。

おっさんのソーセージ指で、火口が歪んで開かれる。

「さぁ、来い!!オメェの便器人生、チンポの形にしてやっぞっ!!」

誘い込まれるように、火口にあてがって、ズンっ、と再合体。

さっきより、スゴく熱くて、固い。

パキパキに血管の浮いた両腕が、腰痛持ちの肉ベルトをがっしり掴み、犬の如くまぐわう。

ぎしっ!!ぎっしっ、ぎしっ、キッきっ、ぎししっ!!

「ハァっ、よっしゃ、度胸つけろよおぉぉっ!!」

ベッドのスプリングが泣くほど弾む。

(パンッ、パンッ、パンッ、パンっっ!)

「コッチ向け、そう、そうだ。」

ヤケクソな腰振りに、黒んぼがレンズを向ける。

結合している間だけ、首の周りのモヤモヤが取れ、たっぷり息が吸えるようだ。

鼻からスンスン、吸うと、目の奥が知らず熱くなった。

「どうした。そんなに嬉しいのか。もっとコッチ見ろ。」

顔の汗が混じり合って、赤くなる目を、背ける。

「ゴラッ、こっちむけっ。」

「んっ、ハッっ、ハズイッス、はっ、恥ずかシイっス・・・」

が、気持ちいい。

チンポの先っちょは、とっくにカンカクが消えている。

キンタマは、燃えている。己の使命を悟ったようだ。

(パンっ、パンっっ、パンっ、パンっ、パンっっっ!!)

四つん這いが吠える。

「オラっ、もっと、チンポ叩きつけろぉぉっ!!!脳みそン中、そんなにおっ勃ててヨォっ!!」

もうバレている。

頭ん中、脳幹がどうしようもなくボッキして、頭蓋骨を突き破りそうだ。

(パンッっ、パンッっ、パンッ、パンっっっっ!!)

「ンはっ、キモチいっすっ、はぁっ、はっっっ、」

思わず天井まで顎を突き上げると、目尻から垂れ落ちちまう。

「ちょっと腰、止めろ(バシンッ)・・・そう、そうだ・・・」

黒んぼが引き締まった尻を叩く。正常位の結合部位に、カメラを潜らせる。

「おおお、えっグッ、コレ、さっきまで童貞だったヤツのチンポかよ・・・・」

少しでもカイカンを絞り出そうと、中身を膨らませ表面積をいっぱいに稼いでいる。

「オッサン、これ、さすがに破れっだろ・・・」

赤スジ青スジ黒スジ浮き立てた怒張が、キッチキチに、ハラワタを裂きそうだ。

耐えきれず、ボロンっ、と、腸汁と共にまろび出る。

「こんな、ブットいのが、入ってンよなぁ・・・」

(ぶっちょっ、ぶっ、ブッ、ちゅぶっ、ぶっ、)

種付けの姿勢のまま硬直しているその裏で、タネ竿を上から下まで扱き立てる。

キンタマが嬉しそうに泣く。気のせいか、オトコの戸渡りの上、構われない肉穴がモノ欲しげだ。

「スッゲェな。あっという間に黒ズンでるぜ。効果テキメンだ。」

「ウマ並み、ウシ並み、イヌ並み、サル並みだ。オラっ、また挿れるぞっ(ズブっ)走れっ(パシッ)」

はぁっ、はっ、ハッ、イキそっっ、はっぁ、はぁっ、

バネの効いた腰が動き出す。タネ汁捧げるマラソンセックスは、この後、「ご主人」が飽きるまで続けられた。

104

青年の口受けをたっぷり堪能し、再度立たせる。

白豚が思案顔。

「・・・コッチも捨てがたいな。」

巨体が回りこみ、坊主頭と鏡との間を遮る。顎を、指で掴まれる。

「おい、目ぇ合わせろ。逸らすなぁっ!!・・・そうだ・・・腹筋、もっとチカラ入れろ・・・」

己より背の低い白豚を、やや見下ろすように睨みつける。胸筋の裏、動悸は収まらない。

「コイツ・・・本気でコ作り、してぇみてぇだな。」

ふぅ、ふ、ふぅっ、ふぅっ

臭い息が向かい合う熱い鼻息を乱す。

『コ作り』と聞くと、もう、それすらも、たかぶる。

チンポをたっぷり啜った薄髭浮く口元は、不敵に歪んでいた。

「ヨッしゃ。気ぃ変わった。今度はこいつのちんぽで、しっぽり、コぉ、作るぞ。」

指毛で覆われた拳が腹筋をどつく。

「ンフッ・・・」

「どうした。まだ暴れとるか。」

肚の奥。

弓の如く反り返った2本のチンポの記憶が、ビチビチと反発しながら、薄い肛門のヒダを泳いでぶつかりうねり合う。

もう、赤青白黒の血管の位置まで、ケツで覚えちまった。

2人の「男」のコぉが、ケツん中で、デキちまった。

「その前に、もっと勃たせないかんな。」

白豚が顎をしゃくると、ポーチを持った腕が伸びる。

「・・・コイツで、もっと助平になってもらうゼ・・・」

銀色シートからプチッと外した、白いセル。薄べったいそれを、膨れた指先に乗せる。

「ベロ、だせ。・・・もっとだ。」

鏡の中で、膨れたチンポと同じ色で、気色悪いほどに伸びる己の舌。

さっきたんまりしゃぶるまで、こんなに舌が伸びるなんて、知らなかったのに。

「いいか、そのまま呑み込めよ。」

奥の中央。ベロを動かす。

「おいっ、ちゃんと呑め。・・・コイツ、素直じゃねぇな。」

鼻を摘まれる。そのまま、口が合い。

(ジュぶっ、じゅぶぶっっ、)

ごくんっ、ごくっ、

キリリと左右に張った鎖骨の上で、2回、太い喉仏が往復する。臭い特濃の吐息が、口いっぱいを駆け巡り、唾をたっぷり食道へ送り込むまで、唇は離れない。

「(プハッ)・・・ヨシっ、しっかりキメたな。まだ立っとけよ。」

黒ンボが乳首をいじった手で、銀色シートを受け取る。

「ああ、そいつは家畜のタネ付け用だ。エサに混ぜるヤツな。三日三晩はキンッキン、収めたくても収まんねぇ。」

(おっエェッっ!!)

「おいっ、馬鹿野郎、吐くなっ!吐き出したら、次はケツから、もっとキツイのブッ込むぞ。」

(・・・んっ・・・)

「ヒトが喰らったら、海綿体が膨らんだまま筋化して、元に戻んねぇヤツをな・・・ま、その必要はないな。始まった。」

さっき押された丹田の奥。オトコの大事な部分が、カラを破って、どろりと下まで垂れる。

(あっ・・・あっ・・・)

下るカンカクと正反対に、肉は昇っていく。

(・・・んっ・・・んっんっ・・・!!!)

仰角を高め、見事にそそり勃つ。扇を広げるように。

「ハハっ、ドーテークンとは思えねぇな。」

てっぺんから花が咲きそうなほど、茎の膨れた逸物。押し下げると、腹をパチンと打つ。

「・・・生きてるみてぇだ。」

海綿体が三匹の龍のようにもつれてうねり上がる。

その先っぽ、尿の口が、鏡の中で、苦しげに息をついた。

「スゲェな。テキメンだ。」

そこに光が集まって

「若ぇからな。ハンノウがエグい。」

すぐに溢れて、つるり、汁が垂れる。

「どうした。キモチよければ、声出してイイんだぞ。」

(あっ、あっ、)

垂れる。垂れる。どこまで?

キンタマの、奥底まで。こんなの、感じたコト、無い。

「あっ、ああっ、もうっ・・・・」

「目ぇ逸らすな!!鏡ぃ、見とけ、バカ者。」

「チクビ、ツヨくつねると、モれそうだぜ、コイツ。」

「手ぇ、邪魔だ。頭の後ろで組め。」

「おいっ、腰、よじるな。ちゃんと立て!!」

「でもっ、でもっ、あっ・・・」

ぴルっ

「おいっ、出る時は『出ます』って、ちゃんと言え!!」

「テメェ、スポーツマンだろぉっ?」

「そんなこともブカツで習わなかったのかぁ?」

「胸、張れぇ!!チンポから出す時のレイギだろぉっ!!」

「あっ、出ます、もっ、もっと、ザーメンっ、出ちゃいますっっ」

ぴっ、ぴっ、つびゅっ、

ガチチンポの高さをほんのわずかに超えて、オトコの汁が、弾ける。

若い種をみっちり搭載した透明汁が、先っちょから勢いよく。乳首がズンと勃つ。遠慮を知らぬDNA。

「んっ、またっ、出るっ、もっと、あっ、あっ、また出ますっ、あっ、」

「おい見ろ、キンタマがスッゲェ、互い違いに上下してっぞ。」

「さっきシーツにたんまり出したの、忘れたのかぁ、おいっ、このスケベがっ」

「イクたんびに、ケツの筋肉が、づんづん、締まってんな。オイ、キモチいだろ。なぁ。」

「はっ、はいっ、うっ、またっ、出ますっ、あっあっ、気持ちいいっ、ですっっ」

アレの作用、だけではない。

両方の乳首が、限界まで、鼓動と同期してネジ切られるのが、切なくキモチい。

「まっ、またっ(ブブッ)、でっ、出ちゃいますっ(ビュッビュッ)」

四頭の、ニヤニヤしながら淫らに囁くツラが、途方もなくコーフンさせられる。

そして、

「あっ、サーセンっ、まっ、(ずびゅっ)また、出ますっ出ます、あっっあっ、(ビュびゅッ)」

口を尖らせて。頬を赤らめて。耳の縁を火照らせて。

鏡の向こう側、昨日までオナニーしか知らなかった猿ヅラが、真っ赤に潤んでる姿。

「おいっ、どんなカンジだ。」

「どんなって、ああっ、やっ、ィヤダっ、ああっ(ずびゅっっっ!)」

もうコラえきれず。

尿道がホジくられたかと思うくらい熱く、一等、本気の汁がブッ飛ぶ。

チン先と鏡との間にこっくり白い橋が架かった。

「ハァっ、は、ハァァっ・・・」

崩れそうになるのを、黒ンボが引き上げる。

「おい、これからだぞ。シャンと立て。おっ勃てろ。」

103

しこたま精を解き放った雄がひっくり返り、その下で、土下座のまま小刻み震える男子を、立たせる。

鏡の前に、連れて行く。

「おお、2本も『覚えて』よくショウキ保ってられるのぉ、ワレ。」

触れたらわかる。

肌と肌、筋肉と筋肉、タフネスとタフネスの、掛け算。

「・・・・・ウすっ・・・・」

体育会の洗礼を受けた男と男。そして男。

熱いベッドの上で互いを磨き合った。

一回戦。二回戦。

イヤでも応えずにはいられない。

潰れては、いられない。

「イジがあるってかぁ、そうかそうか。」

でっけぇ白豚と、クソでっけぇ黒ンボが、鏡の中でニヤつく。

思わず目を逸らすと、顎を掴まれる。

「ちゃんと見とけ。オメェがどうなってんのか。なぁ。」

しとどにお漏らししたばっかりの童貞チンポが、

「二本で終わりかぁ?小僧。もう一本、いっとくかぁ?」

鏡の中、2人の顔を、その歪んだ目を見ると、一気に天井を突き上げた。

「もう一本、知りてぇか。咥えて、ケツ入れて、コ作りして、最後、どうなっちまうか。」

「チンポの実印、捺(お)されちまったんだろぉ、ホモ行きチョッコー便の・・・っても、ワカんねぇか。」

目の玉が泳ぐ。鏡の中のどこに黒目をやっても、二人の股間を行ったり来たり。

黒ンボが左の耳たぶに甘く噛みつく。鏡ン中では反対がわ。

「どっちがイイ?テメェにもう一本、タダでくれてやるよ。さぁ、どれがイイ?」

黒ンボが耳元で囁く。

意味がわからねぇ。でも、比べちまう。

白豚の、幅広のチンポで、「入口」を割いて欲しいのか。

黒ンボの、見事に半円を描いた右曲がりで、奥底まで突いて欲しいのか。

キンタマはもう、甲乙がつけられねぇ。四個とも丸呑みしたら、腹一杯にコが、できるだろうか。

「りょ・・・りょうほうで・・・・シャッス・・・・」

気がつけば、「絆」を結び合い、着床を遂げた2頭の「男」が、ンコ座りで見上げる。

「ああん?『もう一本』って、言ってんだろ。ガッコでちゃんと数、習わなかったのかぁ?」

「数えられねぇんだろ、チンポの数すらも。ホレ、今、何本あるんだァ?」

「イイ機会だ。教えてやろうぜ。」

肩を押し下げ、しゃがませる。

体育会仕込み。思っていたより、堂々と胸張りケツ割り、イイ蹲踞だ。

まっ黒い雄の旗と、真っ黄色い雄の旗。

「ちゃんと鏡、見ながら舐めろよ。」

握りきらねぇ。指が回らねぇ。スンゲェ反ったのが2本。

先っちょから汁が垂れている。

顔の近くに持っていき、左右の手でしっかり握らせる。

物欲しげだが、礼儀作法には厳しく。左から右から、注文をつける。

「最初は先っちょだけチュウチュウ吸っとけ。…お前にはまだ、全部はもったいない。」

(フゴッ・・・むっムッ・・モック、モッ・・・クっ・・・)

鏡で逐一チェック。左が溢れたら、左。右がこづいたら、右。

「溢れてきたら、先っちょの割れ目から、丁寧に舐めろ。」

じゅっ、じゅぼっ、じゅっ、じゅっ、フゥッ、じゅっ、

「そうだ。なかなかスジがいい。仕込みがいがあるな。」

「もっと、鏡、みろ。見ながら舐めろ。」

舌の上に、男の人の、大事なのが、乗っている。それも、2つも。

蹲踞のど真ん中、三本目も、ヘソ目掛けてぐいっと反り上がる。

「にょ・・・尿道、ちゃんと、くっつけろ・・・そうそう、向かい合わせにだ・・・」

「したら、カメ全体をどっちも、飴のように舐め尽くせ。・・・そうだ。」

先っちょの点にベロくっつけて、そこから円を描いて塗り広げる。円が大きくなったら、一気にパクッ。

「美味しいか。ああ・・・そうか・・うっ・・よかったな。」

「歯は絶対に立てるなよ。そうだ・・・・いい子だ。」

ゲフッ、じゅっ、れろっ、レロロッ、ジュップっ、レロロロっっ

「ベロの先っぽ使え・・・あっ、茎の血管を・・・下からアミダくじみたいにたどれ・・・ドコしゃぶっても、カリにたどり着くだろ・・・」

「おいっ・・・おチンチンを、もっと・・・・脈づかせろ。」

教えは厳しい。チョーシに乗ったら

「(ゲシっ)おいっ!!血管何本通ってるか、ちゃんと数えてんのかぁ!?ソレ全部ズキンズキン踊ってんだろ。耳澄ませよ、ど阿呆。」

足でドつく。

じゅっぽ、ずるずるっ、れロロッロロっっ

「おい、そりゃやり過ぎだ。」

じゅぼっ、じゅボボぼボボっ

「そんなにオレを早くイかせたいのか。もっと楽しませろ。」

頭を捻る。右へ、左へ。また右へ。

分厚いカリを口に含んだまま、覚えたて、鏡の中の手が茎を高速で扱く。

「カリ首は舌の先でちゃんと、カスを吸い取れ。」

ちゅっ、ちゅぽっ、ちゅっちゅっちゅ~~~

「なかなか飲み込みが早いな。ああっ・・・ソダテガイが・・・あるってもんだ。」

「ヨッシ、よし、舌の腹と顎の上で、茎を・・・そうそうっ、ぎゅうぎゅうに絞れ・・・」

ぎゅっぷっ、じゅっ、じゅぼじゅぼじゅぼっじゅっ

「ホント上手いな。・・・おチンチン、そんなに大好きか・・」

右をシゴいている間に、左をすわぶる。左と右を、同時に味わう。口の端からドロッと落ちる滝。

「そう言って図に乗せると、オイオイ…ナンだオマエは。(ゲシっ)オレに叱られたいのか?それともオレのチンポに叱られたいのか?」

左右から伸び、坊主頭を握る掌と拳。赤黒い血管が、どんどんボッキしてくる。

「おチンチンの膨らみをちゃんと感じろよ。そう…そうだ。アアッ・・・やればできるじゃねぇか。」

いつの間にか、チンポが二本、増えている。

「(ごちんッ)カイメンタイ3本走ってんだろぉ?縦に。分かるかぁっ!?どうしたら、3本っとも、ふっくらキモチよくなるんだぁ!?・・・・(ジュップじゅっぷ・・・)そうだ。そうそうっ・・・ハナっから、その通りやっとけ。」

毛深い八本の脚が取り囲み、その檻柵で男子を閉じ込めた。

「タマも舐めろよ。・・・この中身ぃ、全部オメェのコになるんだからよ・・・」

「俺がいつイクかくらい、自分で考えろ。アタマ使え。ばか。」

「血管が破裂するくらいに。そう。そうだ。イイぞ。」

「オメェの肚でコ作りなら・・・オメェのクチは何のためだぁ?・・・うゥッ、そうそう・・・ベンキだよ・・・」

「ハハっ、それイイな。・・・ベンキ!ベンキ!おいっ、ベンキ!・・・なぁ、いっそ、ションベン仕込んでやっかぁ?」

「喉の奥までカメを飲み込め。そうだ。…をぁ…お前ホント、んんふっ、ヤラシイな。」

じゅぶっ、ぞぶぶっ、じゅっぷ、じゅぶぶっ、

102

機は熟した。分厚く鍛えられた男子の太腿が、左に一本、右に一本と、大人たちの手でガッチリ仕分けられる。

その真ん中へのそのそと分け入った、一匹目の豚の亀頭が、哀れなキンタマを上から下へとさする。

「生意気にキンタマ袋め、しゃくりアゲとんな。なァ、ボウズ・・・」

ツツツ・・・と、直角にぷっくり膨らんだ戸渡りを伝って、その直下。

「もう、濡れて濡れて、パンツが履けねぇくらいにしてやっからな。」

男子の目が、陰る。

誰も触れてくれなかった、寮のシャワー室を一瞬、思い出す。

ずっと。ずっとずっとずっと。欲しがってた、穴。

その暗い処助のすけべ穴に、真正面から、ズブっ、ズブリと、めり込ませる。

「ウッ・・・アッ・・・ヤベッ・・ヤッ、べっ・・・アッっっ!!!」

「ヨォっし、ヨシヨシ、ゆっくり、・・・・ゆっくりなぁ。シンコキュウ・・・息、ゆっくり吸えェ、イイぞ・・・息、吐けヨォぉ・・・」

「ふっ、フゥッ、アッっ・・・イッ・・・んっっ、ぃテっ・・・・・」

ケツと、キンタマと、チンポが、欲得ずくの直列数珠繋ぎ。貫くその直線の先に、よじれる腹筋と、極上の童貞ヅラだ。

たっぷりと時間をかけ、豚の淫毛が、若者のケツ毛と、噛み合い絡み合うまでに、みっしり圧着する。

太いカリ首の全周が、括約筋の裏側に、グリッと潜り込んだ。

「フゥゥーーーーっ、さァァ、しっかり、セックスしようなぁ。」

せり出す太鼓腹の下に、泣き出しそうなキンタマがぴっとりくっついて、ゆっくりと縦に、上下に振動。ベッドが鳴く。

ぎっ、ぎしっ、ぎっ、ぎっ、ぎっ、

「アッ、あぅっっ、ああっ、ぃやっあっ」

いっち、に、いっち、に。

昼はユンボで掘り尽くし、夜は竿師で太腿担ぎの、逞しいおっさんのリズムで。振る腰は厚く逃げ場が無ぇ。

ぎしっ、ぎっ、ぎっち、ぎしっ、ぎっ、

「んっ、あぁぁっ、んっ、ヤベっあっ、あんっん」

トン級にみっしり伸しかかられ、男子の奥が一点、ぐちょぐちょに責め抜かれる。

一方の豚の茎は、漏らした淫らな壺の中でみるみるうちに太くなる。経験値が未熟野郎をずんずん貫いて。

「オイオイ、見てみろぉっ、テメェ、んなにホラれながらチンポ勃ててんだよぉっ」

肛門のヒクヒクに奥まで激烈な快感を撃ち込んで、前立腺を丸ごと掻き換えるってわけだ。

「んーー??・・ゴラッ、ぁっ、ハァっ、おっちゃんの、こッコ下さい・・・ハァっ、こッコをウマして下さい、んっ、はぁっ、つぅまで、チンポヌカねぇぞぉぉ、おらっ。(ズブチュッ)」

しっぽりとベロを啜って一番槍、早くも漏らすし、持ち堪えもする。要は、好きモノ。

この若者を熱く愛して、その肛門を忘れられない形に歪める、ふてぇ豚だ。

「ナカに出されたいんだろぉっ?ちゃんと、お願いしろっっ」

「はっ、はっぁ、んっつ、なっ、んんっ、あっ、イヤっ、アウッ、」

「ゴラッ、テメェ、素直ンならなきゃなぁっ、(ムチュッ)ケツ、割ってヤンねぇぞっ!!」

頬の無垢な毛細血管がバッと華を咲かせる。これ以上はもう、隠しきれねぇ。

「あっ、なっ、ナカに、俺ん中にっ、アフっアンっん中に出してくださいっっっ!!」

「(パンッ、パンッ、)ハァっ、はぁっ、ベロ出せ、ゴラ、度胸つけてやんよ!」

「(むぐっ、ヴェっ、)アアッ、クダサイイイイイっッッッッ!!!」

豚は、下腹部の贅肉をズンぶと押し付けて、若者の未来(あな)に蓋をする。大事な源が漏れぬよう。

ズンっ、ズンっ、ず・・・んっっっっ!!!

舌が結びつき過ぎて喉ちんこ同士がケンカしたと思ったら、もう三度、突き抜いて、豚の精が舞う。

純朴なアナルの奥底に。

瞬間。

(んんンッッッッッッッ!!!)

青年の直腸壁が、ピッタリくっついた豚の8.5センチを、先っちょから、根元まで、丸ごとビビッと記憶する。

うゥっ、どろりっ、と垂れ注ぐ、淫らな先走りと中汁と本気汁のA液。

ずっぶずっぷ腸から漏れ出す純情B液。

これらが混じって増感剤。

バチリバチリと激しく感光した直腸壁が、これ以上ないカタチにまでネジくれて、覚えちまう。

なんだって?

(ああぁ・・・ンあっっ!!!)

豚?

否、オトコだ。

オトコの、ヒトだ。

立派な、初老の、殿方だ。

(あフン・・んっんっンっっ・・・!!!)

その殿方の、逞しいナマの遺伝子が、股ァ開いた己の奥底にしっかり着床する。

処助のケツ奥を、強いてこじ開ける。

もう、忘れたくても、忘れらんねぇ。

(んっ・・・ふっ、んんっっ・・っんっんっん・・・)

挿れて、コスって動いてコスって、たった3分間の逢瀬。

中出しした憎らしい子作り液が、ボウズの10何年かの来し方にバターよろしくべっとり粘り付いて、ロケットみたいに行く末を振(ブ)っ飛ばす。

「んっ♡んっ♡・・・おおっし、おッシャぁ、抜くぞ・・・」

直腸のヒダに鈴なりになるほど、しっかりなすり付けて、ゆっくり引き抜く。

「よおおっし、ヨシヨシ、おじさんのちんぽ啜(すす)わなきゃ、おウチに帰れんぞ、んんっ?」

「(むちゅっ、ムチューっっ!!)」

頭ん中に栗の花を太く真っ白(ちろ)に咲かせた若者がザーメン塗れにしゃぶりつく。

その四つん這いの背後から、別の豚が無事、ズズンとドッキングだ。

「ンフッ、んんっっっっっ!!!!」

コ作りが連鎖する。真後ろからズンっズンっとケツを割るブルドーザーと、正面からはぁはぁシャブらせる濡れたショベルカー。その狭間で、四つん這いの瑞々しい素肌が捩れて辛抱を張る。ベッドは満杯だ。

ぎしっ、ギィっ、ぎっ、ぎっっ、ぎしっ、

「ケツ、もっと突き出せっ!・・・腰、落とせよぉ・・・・ふぅ、あっという間に名器だぜ・・・・」

ジュぶるっ、じゅぶっ、じゅぶぶっっ、

「ヨシヨシ、こっちミロ、そうそう・・・・」

黒んぼが回り込む。反り返ったチンポを食む真上で、八の字にくねる眉毛がよく撮れている。ベッドが激しく軋む。暗い部屋の中には証拠がたっぷり、もう逃げ場は無い。

「おおぅっ?・・ケツの・・ふぅ、ヒダッヒダが、・・・なっまイキに、ヨォ・・・」

ペシッ!ペシッ!ケツっぺたを叩く。

「カリ首に・・・フゥッ、カジり付きやがる・・・うめぇかぁ?・・・ふっ、ふぅっ、ボウズよォ?」

たまらず口からチンポがはみ出る。

「ンはっ、はぁぇっ、んんっ、はっ、っ、ヤベッはっ、」

「ん~~~~~??どうヤベェんだぁ?」

ブルドーザーは油圧トルクを出力アップ。ケツひだを隈なく掻き起こす。

「はっ、はっえ、ぁえっ、あだっ、あたって、あっぁ、ヲッっぁ、っ」

「テメェ、白状しろっ、チンポの『裏っ側』が引っかかってよっぽどキモチいんだなぁっ」

パンッパンッパンッパンッパンっっっっ!!!!

「はっ、ハイッ、そうっ、ソコッソコッソコッっっ!!!!」

「ンおおっ、ドーテーのクセにっ、前立腺ボッキさせてンじゃねぇぞっっっっ!!」

ンコ穴の中で、カンペキにボッキした前立腺と亀頭とが塗る塗る兜合わせを始めると、途端に辛抱たまらんらしい。

「あっ、はっぁ、オレっっ、いくっ、イキマスッっ、逝くイクイクッっっっっ!!!!」

ズビュッっ、ずぴゅっっっ、づんジュッジュッジュッ!!!!

童貞の一番汁がビジホの薄いシーツにシブキ吐いて叩きつけられる。

前立腺の「裏っ側」が、とうとう泣き出した。

心地よさとは程遠い、ゲロ呑みそうな脳味噌の中の眩しい天国だ。

「よおっしャッ、もっとキッツイの、ぶっ込んでやっからなぁっっっっ、んっっっっ!!」

2本目は、思いっきしケツたぶを両側に開いた、その奥へ押し込むように、迸(ほとばし)った。

ぷりっぷりの丘と丘を指で押し割った、あの薄い直腸膜の隙間へ、無理くり、そう無理くり、全体重をかけるように、だ。

「んうふっっっっっっッッッッ♡♡♡!!!」

チンポの反り型が、どすけべな雄膣汁の中で奮い立ち、先っちょから子種をしとどにばら撒く。

夜の現場監督、腕っこき熟練の遺伝子が若者の直腸へダイレクトに捩じ込まれた。

「(ずぶっ)ふっ、そぉレっ、しっかり、ケツで味わえよ!!」

ペシッ、ペシッ、ペシッ。

ヒビ割れた掌がケツを叩くと、ずっぷり縦に割れたケツ穴がヒクつき、垂れた汁を飲み込む。

「・・・んはぁっ、アアあっ・・んんんっ・・・」

抜き去っても、まだ、突貫工事の強烈なカンカクが後を引く。

一本めは、殿方と向かい合って、極太の丸亀頭型。

二本めは、別の殿方と背後から、これも極太の、ヘルメット亀頭型。

正反対に反り返った2本の記憶が、絡まったエロい遺伝子ごと、腹筋に力を入れるたびに、ピンピン反発する。

「おうおう、ケツから汁、漏らしてんじゃねぇぞ。」

恥ずかしそうに下を向く紅の頬に、ベッドシーツの白い波が反射。

「んっ・・んっ、でも・・・」

「ケツん中に入れたチンポが、まだケンカしてんだろ。しゃあねぇな。・・・よし、立て。」

101

「ヨッシ。チンポ、ピンっピンに勃てとンな。」

Tシャツを捲られたまんま、背後から、スウェットがパンツごと勢いよく、ズルんっ、と履き落とされた。

マイナス90度が、瞬間、プラス90度までパチンと角度を跳ね上げる。

「お~~~っ♡♡♡」

パキパキの腹筋の上に、お行儀よく三次曲線をおっ勃てて、鎌首が乗る。プラム大の亀頭はしかし、これまで誰の肉を割ったこともなかった。

「触れてもいねぇのにヨォ。もう、こんなにか(呆)」

「上物だな、おい。」

童貞肉棒に倹約節制のチェーンをぐるぐる回して禁欲の南京錠をガッチリかけた寮生活とも、今夜でおさらばだ。無論、そのネジくれ曲がった鍵は、野郎どもによって弄ばれる定めだが。

気がつくと、豚が三匹とも、下から覗き込んでいる。

「タマも太いぞ。何匹こさえる気だァ、これで。」

「・・・・ウっす・・・・・」

太腿の中ほどまでぶら下がる玉袋は左右で段違い。左をx軸へ、右をy軸へ膨らませる。出してくれと言わんばかりに、蟲がぶるぶるぐつぐつ、煮えている。

「太(ふ)ってぇ、筒だなぁ、オイコラっ。ションベンで大砲打つ気かぁ?」

頬がカッと赤らむ。だらしなく捩れる口の代わりに、尿道がヒクヒクと波打った。

「すわぶるぞ。いいな?」

聞くが早いか、豚の一匹、ご馳走目掛けて口をすぼませる。

(ぞぶぶっ)

「・・・・・ぅッ・・・・・♡」

反り上がったてっぺんを口に含むと、早速漏れる。光の速さで潮が満ちちまう。

「やり過ぎんなよ。お楽しみはこれからだ。」

(ずずっ・・・ずぽんっ・・ネロレロネロ・・・)

ほか二匹のベロが、茎と玉をズルズル啜って、てっぺんから漏れるおこぼれにありつこうってな算段だ。

「おい、お前はコッチだ。」

両方の乳首をズズンと絞られたまま、どういった具合か背後の黒ンボに首をネジられて、熱く口を吸われる。チンポの方が先に知ってしまった男の舌の味を、遅れを取り戻そうとするズビズビと。

(ズジュッ、ズジュズジュッ!!)

カタチの良い顎をヒネる。苦い葉っぱの味が未熟な頭蓋骨を揺らしてチンポをたかぶらす。腹筋が笑いそうで泣いてヒクヒクだ。気づけば豚とは片手づつ恋人繋ぎ、手指の先っちょまで甘くしたたかに絞られてしゃぶられて逃げも隠れも出来ねぇ。

「(ジュポッ)・・・ヨッしゃ、こいつ、ノリは良さそうだな。たっぷりコ作りすっぞ。」

両足首をパンツとスウェットで縛ったまんま、抱え上げてビジネスホテルの安ベッドまで着地する。

クルンとまんぐる。

図ン太く茶色い球根キンタマをまくると、咲くのを今か今かと待ちかねた、つぶらな男蕾(おすまんこ)。

「・・・・まだ固いな。」

指を添わせると、激しく仰け反る。感度は抜群。が、まだ早い。

小瓶が滑り出て、タオルの端に数滴、垂らされる。

「オイ、嗅げ。」

もう戻れやしないそれを、鼻の下に当てがわれる。

「・・・(すんっ)・・!!・・・・ヒぐっ・・・んっくっ・・・・」

腹筋が、泣く。鋭く痙攣する。

喉を詰まらせ、むせるが、もう遅い。

肺に届いた瞬間、丈夫(ますらお)の雄の中ヒダが、激烈なカンカクでジュンっと濡れる。溢れる。まるで、アツく熱した鉄板の上に垂らした生卵のように。

ンコするよりも熱い、たっぷりとした実感が、直腸をみっしりと埋め尽くす。

「んっ・・・ンクッ・・・んスンッスンッ・・・・」

嗅げば嗅ぐほど、ケツの中のヒダヒダが、生卵でいっぱい。

濡れて、焦げ付いて、どうしよもなくなる。

「すんっ、すんっ・・・すゥ・・・」

「ちゃんと吸い込んどけよぉ?吸うほど肚ん中、ぐしょ濡れになって、どんなデカいのでも咥え込めるようになッからな。」

鉄板を焦がすニオイが、坊主頭を太いアイアンクローで締め付けるような痛みに変わる。だが、それは不思議と辛くはなかった。

もう、言葉にならねぇ。

「アッ・・・・アッっあっ・・・イッイッアッっ・・・!!!」

「おっ、イッチョまえに、ケツ汁タラしやがって、生意気だなぁ」

「おい、言えよ、『けつ汁、こんなに垂らしてすみません』って、なぁ。」

「・・・・・・・けっ・・・けつ、ジル・・・タら、して・・すんません・・・」

「おいおい、違ぇだろ。『こんなにたくさんのズブといチンポに囲まれてるのにケツ汁じゅるじゅるさせて申し訳ありません』だろぉ?」

卑猥な文言を鼓膜に捩じ込まれるたびに、雄の蕾は雫をずるりと垂らす。

「チョット吸ったら、美味そうに育つじゃネェか。」

湿り気を確かめるように、黒ンボの鼻が蕾にしっかりと埋まる。

ケツをもぞもぞさせて、足首に絡まったパンツとスウェットを夜の果てに追い落とし、Tシャツの前を首くぐらせてタスキにする。夜の雄の嗜み。レンズ越しに筋肉が映(ば)える。

「ん~??指は好きか~?」

黒い中指の腹が、ちょぼちょぼと泣く肛門をさすると、ズブっと刺し込まれる。

「ほらっ、鳴けよ。・・・鳴いてみろよ。」

「ふんっ!!!・・・・ハァっ、んっんっ・・フンッ・・・!!!」

「リキむんじゃねぇよ。チカラ、抜けよ・・・そうそう・・・」

「・・・・いつも太(ぶ)っといンコしてンだろ・・・締め付けがハンパねぇな・・・」

折れそうにひしゃげる中指。ゆっくり進めると、コリッコリまで辿り着く。

「コレ・・・コレ、キモチいだろ?なぁ。」

「ああっ!!!ンァっ、んんんっ!!」

背筋に電撃が走り、ますます仰け反る。ちっタァ漏れるがタオルで拭えば問題ナシ。そんなのは、これから浴びせる泥水に比べれば、ケほどもない。

「ほれ、スンゲェ気持ちいらしいぞ。腕、しがみついてら。」

んんっん!!はうっ、んっ、んっっ、んんんっっ!!!

「指ぃ、増やすぞ・・・そうだ、イイ子だ・・・」

中指と人差し指をカギにして、気持ちいそこら辺をズズンと刺激してやると、筋肉小僧はまるでオモチャみてぇになる。ずっぼずぼの、穴人形に。

「(ずチュッ、ずぼっ)ホイッ、ココな、分かるか?ここ、あとでちゃんと、チンポ当てるから、覚えとけよ。脳タリンが。」

んっくっ、んっんなンンッっ、んふっ、んんっっ!!!

黒ンボは紋紋で濡らした二の腕をたっぷり膨らませて、指の先っちょの神経を研ぎ澄ませ、「当て感」を探る。ソコを攻められたら、もう二度と逆らえなくなるような、オトコの宝箱を。

「・・ぃやっ、もっ、もうっ、(んふっ)やめっ、あっっ、めっ・・あっっ!!!」

「ナカもソトも、ヤバイくらい膨らんでんな。」

「・・・・こんくらい、血ぃ巡らせれば、あとはサックサクだろ・・・」

「・・・・(スーっっっ)・・・ハァっっ・・・イイ、ケツだぁ。欲しくてタマンねぇようだゼ。」